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顔料という言葉は私たちの日常生活ではあまり耳にしませんが、人が色と感じるものはだいたい染料か顔料によって着色されたものと考えてよいでしょう。では染料と顔料との差異は、簡単に表現すれば顔料とは溶剤に溶けない色素であり、染料は溶剤に溶ける色素であるといえます。
顔料 | 染料 | |
---|---|---|
着色の手段 | 粒子 (=溶剤に溶けない) |
分子 (=溶剤に溶ける) |
諸耐性 | 優れる | 劣る |
着色力 | 優れる | 劣る |
発色 | 劣る | 優れる |
顔料は大きく分けて、無機顔料と有機顔料の2種類あります。無機顔料は、鉱物顔料ともいわれ諸耐性に優れている顔料ですが、隠ぺい力が非常に高く、有機顔料に比べ着色力が劣ります。有機顔料はその名の通り有機合成で作られ、諸耐性、隠ぺい力は低い顔料ですが、無機顔料と違い色鮮やかで、粒子が小さく着色力に優れているのが特徴です。
当社で製造している有機顔料は、アゾ顔料、染付レーキ顔料です。
中でも溶性アゾ顔料のブリリアントカーミン6Bは当社の主力製品となっております。
諸耐性は弱いですが、着色力が強く鮮明でかつ透明性が高い紅顔料です。粒子を制御し、透明性、
鮮明性、分散性を向上させる独自技術が強みです。
有機顔料は主に印刷インキ用として使用されることが多く、シアン、マゼンタ、イエローで表現されるカラー印刷のマゼンタ用顔料にブリリアントカーミン6Bが使用されております。
用途:
印刷インキ/トナー/塗料/プラスチック/化粧品/ゴム/インクジェット/捺染/筆記具